今回のブログは当院で行っている「ラバーダム防湿」についてお話いたします。
当院では歯の治療にラバーダムというゴム製のシートを歯にかけて治療をすることがあります。
このラバーダムは歯を残す治療をする上で、とても大事なステップになります。
ラバーダム防湿の目的🏫
①清潔な環境で治療できる
上のイラストは医科の手術中の風景です。術者は手術着を着て、患者さんには清潔な青い布をかけてあります。
手術をする際は、手術部位の周囲を消毒し、感染が起きないように清潔な環境を整えます。
では、お口の中はどうでしょうか?
歯の病気の原因の多くは、お口の中の常在菌によって発生します。
特に歯の神経の治療や根管治療では、清潔な状態で行わないと、歯の中に感染がおきて細菌が増えてしまいます。
ラバーダム防湿の目的の1つは、清潔な環境で治療することにより感染を予防することができます。
②質の高い治療ができる
お口の中は唾液があり、常に濡れている状態です。👄しかも呼気には水分が含まれており、湿度はほぼ100%の環境です😲🛀
想像してみてください、お風呂の壁にポスターを貼るのと乾いた壁にポスターを貼るのイではどちらが剝がれにくいと思いますか?
もちろん乾いた状態ですよね😀
歯科治療は、お口の中の過酷な環境で歯と材料を接着させ、それを長持ちさせないといけません。🦷
ラバーダム防湿をすることで、良い環境で処置を行うことができるため治療の質を高めることができます。
③安全に治療を行える
歯の治療は、色々な薬液や消毒の液を使用します。💊
特に根管治療では歯の中を消毒するために多くの消毒液を使います。
👆上のイラストはラバーダムした状態ですが、歯の外に薬液が漏れたとしてもも口の中に入ることはありません。(治療で出る水が喉に溜まることもありません)
しかも、舌や口唇もカバーしていますので、器具が触れる心配がなくなります。
さらに、治療部位が見やすくなり、集中して治療することができます。
ラバーダム防湿をすることにより、より安全に快適な治療を受けることができます。
当院では必要な時に説明と同意を行い、ラバーダム防湿を行っております。
治療についての説明や質問はいつでも受け付けておりますので、気軽にご相談ください。