歯の治療に必要な『麻酔』💉
多くの方が苦手だと思います😥(私自身もそうです😰)
ですが、痛みに配慮した『麻酔』を実践すると多くの方から、「痛くなかった」「大丈夫だった」と言葉を頂きます。
麻酔の痛みが少なくなるように、気を付けていることをお話しします。
①表面麻酔を塗る
麻酔をする部位に、表面麻酔の軟膏を塗り、刺入時の痛みを緩和します。
(時間をおくと表面1~2mmに麻酔の効果があります)
②麻酔液を体温に近い温度で保温
麻酔液を37℃で保温したものを使用しています。
麻酔液を冷たいまま使用すると、痛みを感じやすくなると言われています。
体温に近い温度で温めることで、注入時の痛みの軽減になります。
③拡大視野での麻酔
上の画像は当院で使用している手術用顕微鏡とサージカルルーペ(5倍)です。
当院では拡大視野での治療を行っていますが、麻酔をするときも使用します。
刺入点を拡大して見て、表面麻酔が効いている1mmだけに刺入するようにしています。
④ゆっくり麻酔する
早いスピードで麻酔をすると麻酔液の圧で痛く感じます。
最初は1秒1滴のペースで、ゆっくり麻酔をすることで不快感が少なくなります。
また、麻酔が効いているところに麻酔を追加して徐々に範囲を広げていくように意識しています。
患者さんに対して痛みが少なく、リラックスして治療出来る麻酔に努めていきます。
そして、先日歯内療法アドバンスドコースで麻酔のトレーニングがありました。
歯科麻酔の目的は治療中痛みを感じさせないようにすることです。
しかし、麻酔の効きにくい部位やHot teeth(痛みがある歯)へ効果のある麻酔を行うことは簡単ではありません。
そのため、神経ブロックやHot teethへの対応を学んできました。
相互に実習があり、下顎孔伝達麻酔と頬神経ブロックを左右行い、下の歯すべてと頬と舌に麻酔が効いている状態になりました。
そのためお昼のお弁当がとても食べにくかったです😰
そして、麻酔が切れるまで3時間半かかりました。自分も体験することで患者さんの気持ちになることが出来ました。