本日のブログは日常的に行っている虫歯の治療です。
とある患者さんのう蝕治療
隣接面う蝕(歯と歯の間から進行するむし歯)の特徴は咬合面(噛み合う面)から見えないため、自覚なく進行することが多いです。
この患者さんもレントゲン写真を撮影し、齲窩を発見しました。
咬合面を少し削合すると、穴が開いていました。
歯が溶けて柔らかくなっている部分を丁寧に取り除き、コンボジットレジン(歯と接着する白い樹脂の詰め物)で修復を行いました。
コンポジットレジン修復のメリットは、
①歯質を削る量が少ない
②1回で治療が終わる
③歯と同じ色を選べる
デメリットは
①噛む力が強い方に使用すると一部欠けてしまうことがある
②口を開けている時間が長い
③術者によって治療の精度に差がある
といったことが挙げられます。
以前はこのような治療はあまり行われてなく、むし歯になったら金属で修復することが多く行われていたようです。(メタルインレー修復)
現在では歯と接着する技術が上がり、強度も向上したためこのような治療を積極的に行っています。
むし歯が大きく進行する前に発見し、治療介入をすることができたので良かったです。
しかし、なぜむし歯が出来てしまったのかを考え、これからむし歯にならないための行動をとることが重要です。
当院ではむし歯になりにくい人になる改善プログラムも行っています。